当たり前って、なんだと思いますか?わたしの世界には長らく、当たり前なんてものは存在しませんでした。この感覚って経験しないとわからないのだと思います。わたしにも説明は出来ません。自分の経験のことだけではなくて、周り中、当たり前なんてないんだってわかるようなことが沢山ありました。みんなもわかるんじゃないかな?って思います。わたしは、普通じゃないことを受け容れることに関しては、自信があります。この部が、普通じゃないことを受け容れられる場になっていると、信じてます。そんな思いもありつつ。ちょっとそんな当たり前について頑張って文で伝えてみようと思います。今回は、「仕事においての当たり前」についてです。普段働いている店の中では、わたしは重いものが持てないのが当たり前。お酒のフタが開かないのが当たり前。立ってられなくて座るのも当たり前。それが当たり前に受け入れられています。これって、2年半も働いているからかな?とも思うのですが、実は違って。店のママが作っている世界に仕組みが隠されているのです。不思議なことに、雇ってくれた時に「出来ないことは言ってくれればいいから。みんなわかってくれると思うよ」とかるーい感じで言われたことを最後に、「出来ないことは言って」なんて言われたことが無いです。そもそも、先に気付いてくれるので、出来ないことを言う必要なんてほとんどないし、言えば普通に助けてくれる安心があるので、言えないことがありません。常に「出来ないときに言える」体制が整っているから「出来ないときは言って」と言う必要がありません。受け容れる世界がそこに出来ているから。店の子たちは、わたしがなんの病気か、なんてなーんにも知りません。下手したら、単にわたしの手足が細いんで、「重いもの持てなさそう」ってだけ思って助けてくれてる子がいるくらいです。でもわたしは困ったことなんて一度もありません。同時に、わたしはそういう風にしてくれる店に感謝しているので、「出来ることをしない」ことを絶対にしません。そのことが店のみんなに通じているかはわかりませんが、わたしが何かをしなければ出来ないこととして周りが代わりにやってくれるし、わたしが休まなければもうダメだーっていうときには、すぐに帰らせてくれます。これが当たり前のあるべき姿だって、わたしは思うんです。「この仕事をやるのが当たり前」「体調管理が当たり前」←暗に健康問題で配慮を求めるな!と言っているやつ。「遅刻しないのは当たり前」こういう当たり前を押し付けるのではなくて、「出来ることをするのは当たり前」「出来ないことをさせないのは当たり前」この二つだけで良いんです。でもね、現実的に、社会に出たら、沢山の当たり前が襲ってきます。実習の中で、当たり前のように掃除機をかけてくださいと言われ、「出来ることはやる」わたしはトライしてみたのですが、「もうちょっと早くやってもらえますか」と言われました。チーン。何かで困ってもじもじする度に「出来ないことがあったら言ってください」と言われたので、「掃除機は無理そうです」と言ってみたら超気まずい空気を作り出した挙句、それ以来していないのですが、「給料をもらって仕事をしているのではない実習生だから」っていう理由で許してもらっているだけだっていう匂いがプンプンします。笑そもそも出来ないことに分類される電車での通勤とフルタイム勤務をしていて、その無理の中で全力を尽くしたのだけれども一分遅刻してしまうと、「当たり前のことも出来ない」ということになってしまいます。厳しいけれどこれが現実です。遅刻をしないのは当たり前→当たり前のことが出来ないのはやる気がないからだ。と思われます。(ちゃんとその後頑張って誤解は解けたけどもね!!!!)でも、わたしが働いている店もまた、現実にある場所です。(夢の国のつもりで営業しているけれども。笑)世の中にはサボる人が沢山いるので、わたしの提案した「出来ることはやる」「出来ないことはやらせない」の法則がなかなか適用されないんですね。実はね、人は疑ってかかるから、最初に「なんの病気?どんな病気?」って聞くんです。(ガチで理解しようとしてる場合を除く。)必要な配慮をしようとするだけならば、理解をしようとするならば、「どんなときに困る?」「痛いの?」「どういうことが出来ない?」と聞きます。これ、本当です。(わたしの経験上は。)わたしは部室管理係の仕事がしばらく出来ないとかのときに、あまり具体的に病状について語ったりしません。だって必要ないもの!わたしが多大な尊敬と愛を注いでいる店では、実際サボる人が超沢山います。笑みんなそれぞれ、多かれ少なかれ店に甘えてサボっています。わたし自身、体力的なことでサボらないのだけど、「あっハンカチ忘れちゃった~。」とか言ってますが忘れないようにする努力を全力でしているかというとしていません。でも、わたしがハンカチを忘れても怒られないということは、どう頑張っても忘れ物をしてしまう特性のある子が、怒られずに誰かにハンカチを借りて助かっています。この感じ、わかりますか?当たり前に出来る人がハンカチを多く持ってきて、当たり前に重いものを持てる人が沢山持つんです。その環境で安心して「自分に出来ること」をそれぞれ考えて発揮出来ます。サボらせないことよりも、全ての子が受け入れられて働ける環境の方をママが大事にしているから出来た世界のからくりなのでしょうね。従業員20人程の店の中でのことであって、全世界の中でそれが通用するかはわかりませんが、本当に凄いことなので見習いたい!わたしは店の中で病気のことで気まずい思いをしたり、申し訳なく思ったり、困ったりしたことが無いので、店が大好きです。そんな風に安心して働ける幸せが全ての闘病女子の当たり前になるといいなと思います。いつか、闘病女子部がそんな風に働ける場になれたらいいなって思います。また、そのような世界を広げていく拠点になれたらいいなって思います。なのでまず。闘病女子部内では、サボってもいいから、「出来ることはする」「出来ないことはさせない」をみんなで心がけてみませんか?そういうことを考えて、例えば、閲覧注意の記述を先にすることを、ルールにしていなかったりします。全てにおいて、ルールによって裁くのではなく、話し合いで解決するようにしています。なーんて、偉そうにルールを作ったわたし。みたいに語ってみましたが、ルールはみんなで作りましょうね!