3月のある夜、私は仕事を探していました。先の見えない闘病生活には、随所に楽しみを創り出す必要があります。気持ちが保たないから。”楽しみ”は、お金がかかったり、かからなかったりします。まあ、持っているに越したことはないのだろう…と考えたのです。【考察】アソブカネホシサってこういうこと?さてさて。アルバイトのサイトを開いてみました。具体的に条件を絞る度に、絶望の足音が近づくのを感じました。半寝たきりの女の子は、労働力として必要とされていない。傷つきたくて調査を始めたようなものの、やっぱりショックでした。ところが、何かの拍子に「オンライン家庭教師」とやらが引っかかったの。家庭教師。どうしても「白鳥の湖」の「王子の家庭教師」が頭をよぎる。(以下、BGMチャイコフスキー)お仕事の内容はこうです。日本(もしくは世界)のどこかの生徒と講師が、お互いの顔と手元をカメラで確認しながら授業を進める。一コマ45分で、大学生には1200円以上が支払われる。生徒さんの学年と教える内容、スケジュールを最適化すれば、私にもできるかもしれない。何より嬉しく思ったのは、病気でも学びたい、働きたいという双方のニーズをキャッチした大人がいたということ。そして、そのシステムが実際に社会の中で動いていること。周りの人には反対されると思っていた。意外にも後押しされてしまいました。エントリーシートを送信しました。明後日Skypeで面接してくださるそうです。どうしよう、社会、対人関係、労働、Skype、何もかも知らないの…!16歳で剥製になったから。採用していただけたらびっくりね。人を煩わせるだけでなく、喜ばせてみたい。生きていてもいいんだって感じられるようになりたいな。